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住田町
住田町世田米・工事看板が全国から注目 ファンの声続々、知事もコメント
 住田町世田米高屋敷にある国道397号線沿いの工事看板が、「アニメ作品のイメージを踏襲しており、面白い」と全国区の話題となっている。日本で約320万人が利用するコミュニケーション・サービス「ツイッター」に掲載された写真から拡散したもので、達増拓也県知事も注目。聖地巡礼≠ニ称しファンが現地に訪れる事態を呼んでいる。
 話題となっている看板は同地区の仮設道路工事現場に設置されており、工区表示と急カーブ表示の2種。オレンジ色と黒をベースにしたものがそれぞれ存在し、写真を見た人の間で「『新世紀エヴァンゲリオン』のイメージそのもの」として一時話題が沸騰した。
 同作(庵野秀明監督)は、平成7年から翌8年までテレビ東京系列で放映されたロボットアニメーション。斬新な演出と、登場人物の内面に深く切り込むストーリーで社会現象を巻き起こし、放映から15年たった現在も映画が大ヒットするなど、強い影響力を保ち続けている。
 今月5日、ウェブ上に看板写真がアップされたところ、たちどころに「岩手すごい」「かっこいい!」「これは注目せざるを得ない」とコメントが集中。同日中に5万人以上、これまで約9万3000人が閲覧している。
 同工区看板は、作品に頻出しシンボルにもなっている「明朝体使用」「日本語と英語同時表記」といった特徴が共通。主人公らの乗るロボットが電源なしで動ける状態を「活動限界まであと○秒」と示すのに対し、こちらは「曲線始点まであと○m」となっており、ファンを喜ばせる条件が揃っている。
 「聖地=i現場)に行ってみたい!」という声も多い。見学に訪れた陸前高田市高田町の佐々木高志さん(34)は「昔、番組を見ており『おおっ』と思った。周辺が自然に囲まれているので『このあたりに(作品に登場する)秘密基地が隠されているのかも』なんて想像をかき立てられますね」と話し、看板を写真に収めていた。
 デザイン・発注を行ったのは、沿岸広域振興局土木部・大船渡土木センター、道路整備課主任の小野寺一真さん。工事看板は既製品使用も多い中、「同工区は工事期間も長く、多くの人の目に触れるので『今風にカッコよくしたい』と思っていた。作品は名前だけ知っており、話題になってから共通点が多いと分かった」と驚きを隠さない。反射材の可視性やクールなデザイン性を考慮してのアイデアだったという。
 同センターの三浦一之道路整備課長は「なぜこんなに盛り上がっているのか…」と首をかしげつつ、「周辺は他の工事も重なっているので、通行の際は事故に十分気をつけてほしい」と呼びかける。
 県内外からの評判を受け、達増県知事はツイッターで「身内のしたことですが、すごいね。補完計画発動してますね」と公式発言するに至った。「補完計画」という、同作品に登場する独自の言い回しを使用し、反響の大きさから13日には再度この看板について言及。サブカルチャーに対する造詣の深さと鷹揚さを示した。
 同工区の工事を請け負う高惣建設鰍フ土木部主任、菊地正博さんは「作業の支障にならなければ、見学は一向に構わない」と好意的に受け止め、「岩手の知名度アップにつながればいいですね」と話していた。
2010年07月15日付 8面
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▲ネット上で話題となった看板の一つ。見学者もおり、作品人気の高さがうかがえる=住田町

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