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大船渡市
バイオディーゼル燃料、CO2削減で県公用車に
大船渡地方振興局

 地球温暖化対策でCO2削減に取り組んでいる県大船渡地方振興局(高橋克雅局長)は、15日から公用車1台に廃食油を精製した新エネルギーのバイオディーゼル燃料の使用を開始した。社会福祉法人大洋会(木川田典彌理事長)朋友館で製造した燃料を年間800g購入し使用する予定で、障がい者が働く福祉施設の支援にもつながり、今後は民間への普及も期待されている。
 使用車両は土木部の公用車(いすゞビッグホーン)で、大船渡市立根町にある朋友館(就労継続支援B型)で製造した燃料40gが給油された。
 車体には「てんぷら油リサイクル燃料車 けせん菜の花エコネット」と表示しCO2削減に貢献していることをアピール。県公用車での使用は釜石保健所に次いで2台目という。
 朋友館では、平成20年秋からバイオディーゼル燃料の製造を開始し、昨年11月には倍の1日当たり200gに製造プラントを拡充した。
 大船渡市内の給食センターから廃食油を購入回収して燃料化し、同館の送迎ワゴンや給油トラックなどに使用していた。
 振興局の公用車に使用されることになり、同館では「品質の良いものをつくっていきたい。車両以外にも農業機械、建設重機、ボイラーなどの燃料としての使用を広げていきたい」と話す。
 廃食油を燃料化する過程で出る廃グリセリンは太平洋セメント大船渡工場で燃料化され、資源循環サイクルが形成されている。
 バイオディーゼル燃料は軽油の代替燃料で、振興局では気仙型資源循環サイクル構築を目指す菜の花プロジェクトの推進組織「けせん菜の花エコネット」(会長・高橋大船渡地方振興局長、21団体)を平成20年8月に設立。バイオディーゼル燃料の製造と利用に取り組んでおり、公用車への使用はその一環。需要量調査、利用説明会、廃食油回収調査、菜の花栽培実証圃設置なども行っている。
 大洋会や婦人団体が回収する廃食油量はスーパー、事業所、コンビニなどから約2万8000g(19年度)にのぼる。
 大洋会の青松館でも製造しており、これらの新エネルギー利用は現在、気仙では振興局のほか、陸前高田市の公用車2台、大洋会7台、社会福祉法人勝久会の老人保健施設・松原苑1台。
 県では、1事業者として温室効果ガス排出量の削減に取り組み平成17〜22年度中に温室効果ガス10%削減を目標に省エネや新エネルギーの利用を推進している。
 県全体では22年のCO2削減排出量を平成2年レベルから8%削減する目標を掲げている。
 振興局保健福祉環境部の懸田節主査は「CO2削減に振興局としても寄与し、バイオディーゼル燃料が広がるきっかけになれば。一般家庭からの廃食油も回収するシステムをつくりバイオディーゼル燃料として有効利用できるようにしたい」と話している。
2010年03月16日付 1面
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▲バイオディーゼル燃料を給油して走る土木部公用車=大船渡地方振興局

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