HOME
> 各地のニュース
気仙地区
黄金シンポで歴史トーク 平泉と気仙、結びつき再発見
中津、大矢、弥永3氏が熱弁
平泉黄金文化を支えた気仙地方の産金の歴史にスポットライトを当てた「黄金の国ケセンシンポジウム」が十一日、大船渡市盛町にある市民交流館・カメリアホールで開催された。パネルディスカッションでは、作家の中津文彦氏、盛岡大学教授の大矢邦宣氏、弥永北海道博物館長の弥永芳子氏の三人がパネラーとなり活発に歴史トーク。黄金ロマンをかきたてた。
シンポは、「気仙地方産金の歴史と文化の再発見」をテーマに、大船渡市が海フェスタ一周年記念事業として開催。市内外から約二百人が参加した。
はじめに、甘竹勝郎市長が「日本史の中の『黄金の国ケセン』〜歴史再発見〜」との演題で基調講演。気仙の金が日本や世界の歴史に大きくかかわっていたことを力説しながら、「黄金の国・ジパングは、平泉文化を支えたかつての産金地ケセン」という壮大なストーリーを展開した。
引き続き、東海新報社代表の鈴木英彦氏をコーディネーター役に、中津氏、大矢氏、弥永氏がパネラーとして登壇。「平泉と気仙を結ぶ黄金文化を未来へ」をテーマにパネルディスカッションが行われた。
この中で、中津氏は「平泉では、気仙などから産出された金を湯水のごとく使った。地球上で今まで掘り出された金は十dという説があるが、その中で平泉が中国から『宋版一切経』を手に入れるために使った金は十万五千両(一・三〜四d)とも言われている」と指摘。歴史ミステリー小説家らしく「気仙の金は経常経費≠ナはなく特別会計=Bいわば隠し金山≠セったのでは」と、ロマンあふれる話題を提供した。
大矢氏は、平泉の世界遺産登録に大きくかかわっていることもあり、世界遺産再挑戦≠フ取り組みを説明。「平泉文化とは『みちのくの自立と平和』『この世の浄土』を目指したもの」と語った。「金色堂に使った金は気仙の金か」との質問には「使われていたことは間違いないが、確証はない」と述べるにとどめた。
弥永氏は、貨幣経済史や金属史を長年研究していることから、玉山金山から出た金鉱石や藤原秀衡のミイラを納めた棺に入っていたという金塊などをスライドで紹介。「金は権力の象徴。金と採金技術を持っていた渡来人は、奈良の大仏造営以前から日本に入っていた」と述べ、弥永北海道博物館をまるごと寄贈する話も飛び出すなど、熱弁を振るった。
2010年02月12日付 7面
▲ロマンあふれるシンポを聴講=カメリアホール
このホームページに掲載されている記事・写真の無断使用を禁じます。
著作権は東海新報社に帰属します。