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大船渡市
有名レストラン、ソムリエ一行、気仙地方食材調査
 東京の人気イタリアンレストランのオーナーとシェフ、著名なシニアソムリエの一行が、八日まで一泊二日の日程で気仙地方の食材調査に訪れた。越喜来湾のカキ養殖を視察し「レストランで出したい」とその場で殻付きカキを注文するなど食のプロフェッショナルたちは気仙の食材に強い関心を示していた。
 一行は、イタリアーノレストラン「スクニッツォ!」(東京都千代田区)の田中正勝取締役社長とシェフの近谷雄一さん、㈳日本ソムリエ協会のシニアソムリエでイタリアのワインとグルメを専門としたイタリアンガイドサービス「アワタリア」代表の粟田圭一さんの三人。
 県大船渡地方振興局(高橋克雅局長)の地域振興推進費活用事業「発掘!けせんの逸品販路拡大プロジェクト」の三陸気仙産地招待ツアーで来仙した。
 首都圏から食の専門家を招いて意見交換し、産地を見てもらい商談取引につなげるのが目的で、同事業は、三陸の食卓をおすそわけ実行委員会(会長・佐藤博文きのこのSATO販売且ミ長)に委託して実施した。
 七日気仙入りした一行は、世田米の道の駅種山ケ原を経て、盛町のイタリアンレストラン・ポルコロッソで地産地消メニューの昼食を取り、肉厚キノコとキクラゲを生産している高田町のきのこのSATO販売、採れたてランド高田松原、道の駅さんりくの産直を見て回った。
 八日早朝は越喜来のカキむき作業小屋で名物の浜の朝ごはんを味わった後、「朋丸」(熊谷朋也さん所有)に乗船。湾内で佐川富廣さんが養殖するカキ、ホタテを視察した。
 スクニッツォ!の田中社長は「実際に現場を見て大変さが分かり、漁師さんのすごさを実感しました」と話し、シェフの近谷さんは「すばらしい生カキで、あしたから店に出したいので注文して送ってもらうことにしました」と絶賛。ムール貝も一緒に注文しマツモなどの海藻類にも興味を示していた。
 シニアソムリエの粟田さんは、イタリアの有名レストランでソムリエを務めた後、アワタリアを設立。イタリアワインに精通し現在はレストランでのワイン会などを主宰しており、「おいしい組み合わせによるワインにするためには生産者と触れることが大事。三陸産はクオリティーが高く、日本国内で一番興味がある所」と話し、一行はその後、酔仙酒造なども精力的に見学した。
 レストランのスクニッツォ!では昨年からきのこのSATOから食材を取り寄せており、大船渡地方振興局の販路拡大プロジェクトでは首都圏のレストランを対象に食材の取引拡大を支援し食産業の振興を図るのが目的。今回のツアーでは三陸町越喜来の三陸まるごと体験館で食材の試食会や関係者との懇談会も行われた。
2010年02月09日付 7面
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▲カキやホタテの養殖現場を視察する(左から)田中さん、粟田さん、近谷さん=越喜来湾

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