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大船渡市
アマタケ主力商品・南部どり 原種鶏をフランス直接輸入
チキンメーカーで国内初

 (株)アマタケ(甘竹秀企代表取締役社長)の主力商品である「南部どり」を養鶏している同社のグループ企業・ABCファーム(佐々木篤社長)は、先月から原種鶏を大船渡市立根町の鶏舎で育てている。商品化される鶏の“祖父母”を直接フランスから輸入したもので、原種鶏からの飼育はチキンメーカーでは国内初。世界各国で発生する鳥インフルエンザに備え、安定的な生産体制を整えることで、「南部どり」のブランド力を高める取り組みを進めている。
 年間約一千万羽を商品化している南部どりは、フランスから輸入された赤鶏が親鶏である「種鶏」となっている。農場内での交雑によって生まれた南部どりで赤鶏独特の旨みが引き出され、全国に商品展開をしている。
 これまでは種鶏をフランスから二カ月に一回程度輸入していた。アマタケグループでは今回新たに種鶏の親鶏である「原種鶏」をフランスから直接輸入し、ABCファームが新しく設けた鶏舎で育てて種鶏を生ませ、さらにその種鶏によって南部どりを育てる取り組みを進めている。
 アマタケ(株)は今年四月にフランスの育種会社・ハバード社と契約し、厳しい格付け基準をクリアし、一羽ごとに情報データが管理されている原種鶏「赤ラベル」を定期輸入することになった。七月に初めてヒナの状態で七百五十羽を輸入し、検疫を経て、現在養鶏が始まっている。
 原種鶏から種鶏、南部どりが生まれて商品として流通するのは来年秋以降となる見通し。今後は年二回のペースで原種鶏の輸入が行われる。
 原種鶏は国内では通常、大手商社が海外から調達し、各地にある鶏舎で種鶏を育て、各チキンメーカーに出荷される。チキンメーカーとして原種鶏から自社で育てるのは国内でも初めて。同社では県内に検疫施設を持っていることから、こうしたシステムの確立が可能になったという。
 取り組みの背景には、一昨年にかけて世界各国で発生した鳥インフルエンザの問題がある。フランスを含む発生国からは、一時日本への輸入禁止措置がとられ、国内業界はヒナ不足への対応に追われた。
 こうした海外情勢へのリスクに備え、同社では安定的な生産体制の確立や、原種鶏を自社でまかなうことによって変わらない味を作り続けてブランド力を高め、消費者との信頼をさらに構築するネライがある。食の安全が重要視される中で、鶏肉も全国的に消費者の品質に対する注目度が高まっているという。
 原種鶏の育成は難しいとされるが、同社では衛生管理を厳格にした鶏舎の中でフランスでも研修を積んだ専任スタッフが常に注意を配る体制を敷いている。
 アマタケの甘竹秀雄会長は「新しい展開だが、現在は順調に事業が進んでいる。安定的な生産体制を確保していくほか、今後は世界的な穀物の高騰など食品のインフレに対しても対応していきたい」と話している。
2007年8月11日付 1面
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▲フランスから輸入された原種鶏を育てている鶏舎=立根町で

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