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| ☆★☆★2010年09月03日付 |
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| 先日のテレビで「スポーツチャンバラ」の世界選手権なるものがあることを知った。これが見ていると実に面白く、この遊びに夢中になっていた子どもの頃を思い出した。このスポーツを普及させれば子どもたちはまた外で遊ぶようになるのではないか?▼読んで字のごとく、これはチャンバラをスポーツ化したものだ。ただし刀はケガをしないようにプラスチックの棒に空気を入れたものを使い、万が一に備えて面もかぶる。チャンバラだから刀が相手の体のどこかにふれれば(斬る、打つ)勝ちという1本勝負で、選手たちの動きの速いことは本物もかくやと思うばかり▼この選手権では日本が4年ぶりの優勝を目指して戦い、決勝でロシアに大将戦で勝ってその目的を果たしたが、チャンバラを生んだ本家が3年も負け続けていたというのは面目がない。文科省はこれを柔剣道同様必修科目に採り入れて普及させるべきだろう。いや、まず親たちが道具を買って子らに与えるべし▼チャンバラの面白さは、やったものでなければわからない。山で見つけてきた手頃な枝を柄(つか)の部分をのぞいて皮をはぎ、刀身にみせかけたのが刀で、だから剣士兼刀鍛冶は常に「肥後の守(かみ)(ナイフ)」をフトコロにしのばせていた。枝とはいえ固い木だから、叩かれれば痛いし、下手をすればケガをする▼しかし楽しい遊びだった。現代だって絶対に夢中になり、家の中でゲームに興じるなどバカらしくなるから、いきおい心身とも健康となり、そうなれば青少年問題など一掃されるだろう。チャンバラを復活させよう。 |
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| ☆★☆★2010年09月02日付 |
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| ラグビーの試合終了を意味する「ノーサイド」は、互いに相手の健闘をたたえ「恨みっこなしよ」」という同競技の精神を伝えるものだが、民主党の代表選が決着後、果たしてノーサイドとなるだろうか?▼菅VS小沢の死闘が党内分裂につながることを恐れて、菅、小沢、鳩山の3氏による「トロイカ」方式の党運営を図ろうという妥協策が模索され、一時は小沢さんの出馬辞退も伝えられたが、菅さんと2人の会談が物別れに終わり、予定通り一騎打ちという振り出しに戻った▼小沢さんの出馬に特大の疑問符を呈してきたメディアが、一転小沢さんの出馬を評価するという「早変わり」を演じたのも、「密室協議」の非民主性≠たしなめたもので、菅さんの無競争再選→対立鎮静化という党内の期待に水を差したわけではあるまいが、自民党時代の「なあなあ」式収束を嫌う世論を反映もしているだろう▼さて、代表選をどちらが制しても事後党内にシコリが残ることは明らかだ。菅さんが再選されれば現状にプラス「わだかまり」程度だろうが、小沢さんが党代表、総理となった場合は「居抜き」で経営交代に等しく、大混乱に陥るであろうことは想像に難くない▼つまりノーサイドは戦いの終わりだけではなく、新たな戦いの始まりを意味することになりかねない。経済のみならずすべてが閉塞感に充ち満ちている当節、政治の混乱が現状打開の道筋をふさぐようなことがあってはならず、代表選は政権交代の原点に戻すことを第一義としなければなるまい。 |
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| ☆★☆★2010年09月01日付 |
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| 友人たちと「一雨来ないかなぁ」と話していたら、それから間もなくポツリポツリと落ちだした。まさに干天の慈雨、恵みの雨だ。週間予報では傘マークが見当たらなかったから、これは神風ならぬ神雨≠ノ決まっている▼連日の猛暑で天の水ガメも空っぽになったか、小河川などカラカラに乾ききって川底をのぞかせるありさま。伏流水はあるにせよ、これでは魚たちもたまるまいと心配していた。「干ばつに不作なし」というが、こんな状態が長引けば農作物も影響は免れない▼「我田引水」というが、水利の整っていなかった昔は水争いが絶えず、夜陰に乗じてこっそりわが田に水を引くといったことも茶飯事だったのだろう。しかし最近こそ聞かなくなったが、小欄が若い頃は水争いに近いもめごとが結構あった。だからこそ日照りが続くと「雨乞い」という神頼みもしたのだった▼日本にとって天与の恵みといっていいのが、潤沢な水資源で、ほどよいタイミングで雨が降り、常に水ガメを満たしてくれるというこの幸福は何ものにも代えがたいものがある。でも「水と安全はタダ」などと思っていた時代は去りゆくだろう。列島全体の「保水力」がどんどん低下しているからだ▼日本の長期ビジョンにはこの保水力の向上が不可欠である。降った雨を鉄砲水にしてただ海に流すのではなく、いかに地中深くもぐり込ませ、ためこむかだ。日本の商社が「水ビジネス」を世界中に展開するのもいいが、その前に足下を見詰める時が来ているのである。 |
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| ☆★☆★2010年08月31日付 |
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| 菅首相と小沢前幹事長の一騎打ちがどのような結果になるかは別にして、メディア各社はどちらが党代表、総理としてふさわしいか世論調査に乗りだした。6、7割が菅さんを支持している点でどの調査も似たような結果だが、選挙はまた別もの。さて「国内世論」と「党内世論」でどのような差が出る?▼それにしても同じような数字が出るものである。建設関係の談合結果だと「落札率」はほぼ横並びとなるが、世論調査でもこんなに「僅差」になるのは、人間の気持ちというものが同じような仕組みになっているせいだろうか。いや先行社の結果をなぞっているのではないかと思うほどである▼たとえば、菅さんの支持率を見ると、読売67%、毎日78%、日経73%、共同69・9%、フジテレビ63%という数字だった。この数字を見ただけでは圧倒的に小沢さんを不適格としているが、しかしそのまま代表選に反映されるかとなるとまったく逆の結果になるかもしれない▼だが、世論調査の結果に対し、こんな数字など歯牙にかける必要はない、煩わされることはないという不遜な考えがもし党内一部にあるとしたら、それはアリの開けた一穴を見逃すようなものになるだろう。正しいと信じることのためには世論におもねる必要などないが、これはモラルが問われる問題だ▼地元に小沢総理待望論があるのは無理からぬところだが、しかし政治とカネの問題が説明、解明されないままで小沢さんの代表選出馬は、民主党の本質が国民より自分たちが大事のご都合主義と判断されかねまい。 |
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| ☆★☆★2010年08月29日付 |
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| 菅首相は27日、円高が輸出関連産業を直撃していることについて「必要なら断固とした措置を取る」と言明した。記者たちがそれは市場介入を意味するのかと尋ねると「断固たる措置とはまさに断固たる措置だ」とはぐらかした。これではコンニャク問答だ▼かって故橋本首相が米国市場の横暴に対して腹立ちまぎれに「日本が保有する米国債を売る」と発言したところ市場が異常に反応し、あわてて発言を撤回したことがあるが、経済における「アナウンス効果」の威力をわが国の首相は勉強した方がいいだろう。菅首相は言質を取られまいとしたようだが、介入も「選択肢としてはある」ぐらい答えてよかった▼市場は過敏に時には過剰に反応する。発言の結果が吉となればともかく、裏目に出た場合をおそれて慎重になるのはやむを得ないにしても、円高のデメリットが現実となっている以上、その対策は喫緊(きっきん)で、コンニャク問答をしている場合ではない▼介入の結果がどうなるか小欄に深読みはできないが、国が円を売りドルを買うのだから、多少なりとも円安に振れるのは当然だろう。そうなれば、輸出関連には干天の慈雨とはいかないまでもお湿り程度にはなるはず。しかし円高のメリットも一方に存する。それとの兼ね合いをどうするか−などと気にしだしたら大胆な策など講じられなくなる▼「必要なら」というのは逡巡を意味し、だから為替相場に反映されなかった。いずれ必要に迫られるのだから、ここは思わせぶりでもして無手勝流で流れを変えるという腹芸も必要だ。 |
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| ☆★☆★2010年08月28日付 |
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| 何を考えているのやらまったく分からないから、あだ名通りの「宇宙人」なのかもしれない。その鳩山由紀夫前首相が政局をひっくり返すキーマンを演じたのだから、いよいよわけが分からなくなってきた▼筋が読めないのは、元々台本などないからだと考えるのが普通だが、本当になかったのか、それともないように見せかけてきただけなのか、真相はいずれにせよ小沢さんが代表選に出馬するという筋書きをメディアは予想だにしていなかった▼それは前日の新聞を読めば明らかで、出馬はなしと大胆に?断定した新聞があったのはともかく、ほとんどが否定的なニュアンスを伝えていた。もし小沢さんと鳩山さんの間にどんでん返しの黙約が交わされていて、当日までまったく漏れなかったのだとしたら、これは見事な演出というほかはない▼任期半ばにして小沢さんともども降板、引退すら表明していた鳩山さんだが、いつの間にか花道を引き返してきて「オレこそがキングメーカーなり」と六方を踏み出したのには観客もあんぐり。一度は道連れにして舞台の袖に引っ込ませた相手を再び舞台に押し戻すというのは正気の沙汰とは思えない▼だが、事実は小説よりも奇なり。伏線はすでにあったとみるべきだろう。軽井沢に小沢さんを招いて、菅さんに何らかのシグナルを送ったあたりからだ。その反応が期待を裏切った瞬間、この「座付き作者」は完全にキレた。退任も大義、引退撤回も大義、小沢さんを推したのも大義。すべてが大義の大芝居を見る方こそまさに大儀である。 |
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| ☆★☆★2010年08月27日付 |
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| 民主党の代表選に小沢さんが出馬を表明、まずは菅さんとの一騎打ちとなる公算となった。結果が見ものだが、そのふたりが代表戦にあたって詠みし歌とやらを入手した▼まずは再選を目指す菅さんの歌。「かくすればかくなるものと知りながらまさか出るとは思わざりしを」。世論調査で8割が小沢さんの出馬に反対という声を頼りにしていた菅さんとしては、まさに誤算という思いがこみ上げてきたのだろう。「あんたの出番は終わった。静かにしていてほしい」と引導を渡したはずが、どっこい返り討ちも覚悟せねばならない状況となった▼その小沢さんは、出れば必ず世論の袋だたきに遭うことを覚悟の上で決意したのだろう。悲壮感が溢れている。その歌。「敷島の大和心を人問わば勘弁ならねばするな堪忍」。自分を切り捨てた菅さんへの恨みもさることながら、参院選での大敗の責任も取らずに居座ろうというその魂胆が気にくわないという心情がありあり▼小沢さんの決意を後押ししたのは鳩山さんの「民主党に入ってもらった経緯からして応援するのが大義」という一言で、小沢さん自身「出馬するなら全面的に支援したい」という言葉を聞いて決断したとか▼小鳩≠フリベンジ(復讐)宣言によって党内が二分され、天下分け目の戦いになる可能性が出てきた。こうなると疑心暗鬼が渦巻き、混乱が深まることは避けられない。「壊し屋」の小沢さんが政治生命をかけて民主党を「ぶっ壊し」政界再編成に走るシナリオも十二分に予想されよう。 |
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| ☆★☆★2010年08月26日付 |
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| 落盤事故で地中深く閉じ込められたというのは不幸な出来事だが、しかし奇跡的に全員の無事が確認されたのだからこれは幸運そのもの。幸不幸はまさに隣り合わせという実例だが、それにしても奇跡というものはあるようだ▼チリ北部にあるサンホセ鉱山で起きた落盤事故で約700メートルの地下に閉じ込められた作業員33人が無事であることが確認され、国中がその喜びで沸き立っている様子をテレビで見て、これぞ幸運の女神に微笑まれた例と思った。一度絶望の淵に立たされた家族たちの喜びようはどれほどだろう▼地下にはシェルター(避難所)があり、そこに逃げ込んで助かったものとみられるが、ここには水と食料が保存されているものの量的には少なく、48時間ごとにごく少量を食べて飢えをしのいでいた。でも落盤からすでに20日を経過しており、一刻も早い救出が待たれるところ▼しかし地上から新たに救出用の通路を掘るには約4カ月かかるとみられ、精神・肉体の両面の健康が何よりも案じられる。なにせ地下700メートルという距離。掘削ドリルを使って人が通れる穴を掘るには1日20メートルがせいぜい。トンネルを掘るシールドマシンを縦にして使えないものだろうかと思う▼地上からシェルターにつながる直径10センチの穴が食料や空気の供給口で、声や映像の通信にもこれが使われており、まさに命綱ならぬ命穴”となっているが、食料や水その他最低限の物資は供給できるとしても、それ以上に必要なのは家族の励ましだろう。それによって全員無事にこの危機を乗り切ってほしいものだ。 |
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| ☆★☆★2010年08月25日付 |
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| お盆を過ぎると秋風が吹いて、ゆく夏を惜しむ気分になるのが普通だが、今年はまだ「盛夏」の最中で、もう一度「暑中お見舞い申し上げます」とでも申し上げたい気分である▼周囲が「こんな長く暑い夏は記憶にない」というが、もっと厳しい夏があったような気がして「そうかな」と首をかしげていた。でも、どうやら当方の記憶の方があやしかったようである。しかしそれはデータとしてではなく、扇風機すらなかった時代の夏と今との体感の違いからくるものであろう▼昔の映画には、白い麻の背広にカンカン帽をかぶり、扇子をせわしく動かしながら、一方でハンカチをもって汗をふいている男たちがよく登場する。実際、そんないでたちの大人がいたものだった。昔の男は結構おしゃれで、それはどんなに暑くても身だしなみだけは守るという武士道の名残がまだあったためかもしれない▼とはいっても、クールビズはありがたい。元々不精の人間にはなおさらで、ついでにノーネクタイの世界にならないだろうかなどとよこしまな考えを抱くが、スーツとネクタイというフォーマルな身だしなみは永遠に崩れまい。それならば、着て涼しくなるスーツというのが発明されてしかるべきではないか?▼寒さに強い肌着はすでに実用化さ発意欲、動機がいやが上にも高まっただろうから、来年は驚くべきヒット商品が生まれそうな予感がする。来夏は男たちが伊達になる? |
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| ☆★☆★2010年08月24日付 |
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| 欲は人間を狂わせ、へたをすると最後は晩節を汚すことにつながる。そんな例は枚挙にいとまがないが、この例もいわば「欲ボケ」の一種だろうか▼法定手続きを経ずに約2億5000万円もの退職金を受けていた大阪の前生協理事長が、今度は非常勤で兼務した上部団体からも数千万円もの退職金を受け取っていたことが明らかとなり、常識≠ノも色々とランクがあることを教えてくれた。もっともこの人の場合、内規も無視だから、これは常識外▼「在任期間が長かったので、サラリーマンのちょっと高い人ぐらいになる。びっくりするような額じゃない」とはご本人の弁だが、何事にも説明はつくもののようである。ならば堂々と法定手続きをすればいいのに、そうしなかったところに後ろめたさがあったのだろう▼この人は元労組の役員出身とあるから、労働者の地位と権利と福利向上のため先頭に立って旗を振ったのだろうが、いつの間にか地位利用のうまみを覚えたものらしい。それもこれも人間の弱さがもたらしたものとしても、最後の最後にボロが出た。結局は非を認めて退職金の一部を返納することになったのだから、正直にこしたことはなかったのだ▼同じような例で、やはりある団体の長だが、「お手盛り上手」が度を越して非難され、それでも居座り続けてひんしゅくを買った。やはり最後は石もて追われる形となったが、退職金はもらえても、失ったものは比べものにならないほど大きかったろう。 |
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