気仙・辺辺(あだりほどり)の四季                      No.041/2000.5.14

山菜あれこれ



タラの芽は「山のバター」と呼ばれれるほど栄養価が高い。テンプラが最高。
芽先の方には、なるべくころもをつけないでコロッと太って堅く巻いたものがベスト。
ごっそり取取ってしまう欲張りもいるがマナー違反。「来年こともお忘れなく」

春の楽しみといったら山菜採りに限る。山に入ると、コゴミに始まりタラの芽、シドケ、アイコ、ワラビ、ゼンマイと6月まで個性的な旬の香りが味わえる。
「今年は気候のせいか、生長はやや遅れ気味。例年だとゴールデンウィークには終わっているタラの芽も、奥山に入ればまだお目にかかれる」というのは、山で出会った山菜採りのベテラン・住田町下有住の高橋さん。
『タラの芽」』―― タラッポの愛称で呼ばれる。受難の季節はこの5月。鋭いトゲで武装しているが、ナタやカマで幹ごとバッサリやられてはたまらない。「手袋は革製、履物も長靴ではなく冬用のスパイクのついたものが滑りにくい。来年のためにも芽を残して切ってほしい」とマナーを説く。
『シドケ』 ―― ほろ苦くトロリとした味わいの中に、サクッとした歯ごたえにファンも多い。日陰で杉山の湿地がポイント。開くと葉が紅葉に似ているので、モミジガサとも呼ばれるが「できるだけ閉じたままの若芽を採り、手早く茹でて水にさらすのがコツ」という。
『アイコ』 ―― このトゲに刺されると、猛烈な痒みと痛みに襲われる。これが食べるとなかなかうまい。山菜の中でこれをベストにあげる人もいるほどだ。南に面した湿気の多い斜面に生える。「クマの好物なので、アイコに合いたければ、クマに注意を」と高橋さん。
『ワラビ』 ―― 「5月のワラビは嫁に食わすな」 「ワラビは8年前の古傷を出す」 「ガンになりたきゃワラビを食え」など、なぜかワラビのほめ言葉は少ない。「保存は利くし、あく抜きすればいつでも美味しい。山菜の王者ワラビに、ほかの山菜が嫉妬しているのかも」と笑った。

  鬼の牙 辺辺/テーマ ホンマグロ
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